我が名もクワゥテモク


◇・・・・・・そんなことはないです。


◇買った本&ビデオ

 
*『詩歌變』 塚本邦雄 不識書院
*『マンガの道−わたしは何故マンガ家になったのか』  ロッキング・オン
*「en-taxi」2006/WINTER、2006/SPRING
*「ユリイカ」 2005/4 特集 ブログ作法
*「文藝」 1995・秋 特集 宮沢賢治 ほか
*『Helpless』 浅野忠信 ほか
*『パラドックス』 制作はコッポラらしい・・・


 恒例の年末の近鉄百貨店生駒店の古本市は実はおとついから。
 レジにはナンダロウアヤシゲさんの日記にもちょこっと出てくるキトラ文庫
 さんのヒゲ店長さん。誰かに似てる気がするけれど誰かしら?
 塚本はつい、ふらふらと。
 ほかにも真鍋美恵子の晩年の歌集とか、香川ヒサの歌集だとか、
 ちょい珍しい田村雅之詩集『デジャ・ビュ』とか。
 でも小宮山書店よりは高いので、買っていいものやらどうやら。
 『マンガの道』は、コミックHに連載されていたマンガ家のインタビュー集。
 宮台*北野の対談本に「がきデカ」から「マカロニ」へのギャグの流れの
 分析とかありましたけど、はたから見てるとそれはそうなんだろうけど、
 描いてる方は描いてる方の理由で描いてるよなあ、と江口寿史
 インタビュー読んで思ったり。
 山田芳裕のは「度胸星」打ち切りの真相、という標題で、別に真相でも
 なんでもなくて普通に打ち切りの模様が話されていて、その普通のシビアさに
 なるほどな、と。新谷かおるの「エリア88」の打ちきられ方というのも、
 別の本で読んでなるほどなとか思いましたが。
 インタビュー自体は2000年から2002年で本の発行は2005年と多少の
 タイムラグ。今ならあのひとがはいるのかな、とか2006年末に
 考える愉しみもあり。
 「en-taxi」は、えーと、どうなんでしょう。
 「ユリイカ」は! この! 特集は!
 いやーおかしかったー。うちの実家で姉が見てたんでついでに見てしまった
 M−1のマンザイよりもう少しだけ「笑い」が起こるようなナイスな感じ。
 あとで疲れるのはちょっと似てるんだけど、たぶんそれは、受け手の感性の
 勃起が「高度な誤解」をめぐって上がり下がりするからでしょうね、
 ちょっと疲労感があるのは。
 これは枡野さんがミクシイの日記で取り上げていたので
 今日初めてネットで過去ログ読んだ「姉ちゃんの詩集」でも
 同じじゃないですかね。いや、違うかもそれは、知れないけれど。
 ま、この雑誌の特集は、ブログ云々というか、いやブログ云々なんだけど、
 ブログ云々でみんな取りつかれたようにミクシイについて話してるのが、
 ページをくっていくと笑いにつながってくるというか、
 そんな感じで話が進んでいく特集で、
 私も取りつかれてるのかなあ、と不安にはならないけど自省はしますね。
 ただ、別にどこかのメディアで私が発言を要求されてるわけでもないのだから、
 過剰な自意識も禁物ですわね。
 でも特集は、「ブログ作法、プラス、ネット上の自意識、プラス、無意識の偏向」
 という感じで、ネット短歌もなければネット詩爆撃とかももちろんここでは
 何の話題にもならないけれど、それ自体も互いにとってもどうでもいいというか、
 いわゆる「アルファブロガー」なんてわたしゃ知りませんよ、リキぼっちゃま、
 というかですね。
 でも「本当は誰も知らないんじゃないか」とかですね、思うんですけどね。
 枡野浩一のかんたん短歌blogは、二回もこの特集に出てくるのに、言及が
 いやにあっさりめに見える気がするのは私の贔屓目ですか。
 終わっちゃったけど「歌葉」の新人賞選考がBBSではなくそれぞれの
 blogでトラバしあうという形なら、この特集でも少しはひろうことに
 なったのかしら?
 までも、そういう短歌のことを気にしてる人としての読後感より、
 単純に、「取りつかれたようにミクシイについて言及してる感覚」が
 今読んでもおもしろい(と思う)ので、暇な人は年があけたら近所の図書館で、
 バックナンバーでも見るといいと思います。
 あ、昔、さるさるに書いていたときにリンクはった「リリカの日記」という
 日高てるの詩を全文アップしてたという微妙に詩マニアだった女の子の
 日記の削除をここで知ったのは、前に「ゲームの話をしよう3」を読んで、
 私がはまっていた「ZUMA」というPCのゲームが
 「パズループ」(なんやその名前は!)というゲームでPSで出ていたと
 知ったときと同じように、「そうだったのか・・・」という快速急行
 停車しない駅の看板が飛び去るのをながめるような、去来感に包み込まれ
 ますなあ。
 どうでもいいけどアニメの「ゼロテスター」で、「オメガゼロビーム!」
 も「シグマゼロビーム!」もそれなりなのに、「カッターーーービーム!」
 だけやたら説明的なのはなぜでしょう?
 「文藝」はまだやたらぶあつかったころの旧号ですな。
 編集人は俵万智の歌集も作った長田洋一だったとは知りませんでした。
 あとのふたつはビデオで、青山真治の「Helpless」は、

 を以前読んでいて、ああこういうところからいろいろ出てきたのね、
 と思って見てないものを多少見たくなったため。
 仙頭さんの本はいい本ですよ。すごく早く読めるし。
 ああそういえばこんな映画の話やレビュー読んだなあ、
 見てないけど、といったたぐいのものがひとつにつながる本でした。
 というようなことでー。
 あ、新潮新書『被差別の食卓』も読了。
 ハリネズミの食べ方とかが、読むとわかります。