9/24(土)枡野浩一・正岡豊トークイベントPRメモ

藤原龍一郎さんの掲示板、
「短歌発言スペース・抒情が目にしみる」に書き込んだもの。



[7661] 正岡です。9月のイベント。  投稿者:正岡豊  投稿日:2005/07/30(Sat) 17:27

藤原さんこんにちわ。正岡です。
最近体調はいかがですか。
9月のイベントのPRをさせてくださいね。

LOFT/PLUS ONE 10th Anniversary
「いまきみが入れた真水のコップに話す(大阪で)」

9月24日(土) 予定時間Open 18:00 / Start 19:00

ネット短歌のカリスマ枡野浩一が伝説の歌集『四月の魚』
(風媒社「短歌ヴァーサス」第6号収録)の正岡豊と語り明かす!
東京で大好評をはくしたイベントが大阪に!!

【出演】正岡豊、枡野浩一


日本橋ジャングル
http://jungle-scs.co.jp/jp/about.htm


チャージ¥1500(ドリンク代別)
チケットぴあ (Pコード:605-223)、ローソンチケット (Lコード:57821)、
e-plus (http://eee.eplus.co.jp/) にて7/30〜発売
お問合せ:清水音泉 06-6357-3666

新宿ロフトプラスワンが十周年ということで行う大阪名古屋のイベントの一環に、
加えていただくことになりました。
実はまだ何を話すかは何も決めていないのですが。
イベントの説明が大仰なのは、ほかの十周年イベントの案内とかが
それなりにライブハウスのノリで書かれてるのとバランスを取らないと
いけないからで、一連のイベントのなかにまざると、これでも
まだまだ地味ですね(^^;)。
一連のイベントはこちらから。

http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/10th/tour.html

さっきe-plusにつないでみると、すでに本日発売時点でリリー・フランキーさんのイベントの
チケットはそこでの予定枚数終了だそうで、買い慣れしてるひとはやっぱりはやいですねえ。
もちろん私たちのはまだ買えます(^^)のでよろしく。

ところで藤原さんが日記に書かれた、高山れおなさんの句集、私もいただいて、
ああ、すごくいい本だな、いい句集だな、と思いました。
<詞書>というのは、結局ひとつの<教養>なんじゃないかなあとあれを読んで
思いました。ビル・ゲイツについて驚くほどたくさんのことを蒐集して研究していても、
それはオタク的知識と呼ばれて、蒲原有明について同じように蒐集研究していれば、
それは研究なり評論と呼ばれてしまうのは、(それはそれで感覚的には納得する以外ないんですが)
なんでかというと、共有される<教養>という名の等高線マップが、
ばーとこの世界に敷き詰められてるせいじゃないでしょうかね。
だから自分の作っている「俳句」というものの、日本の文芸のなかでの位置や<値(あたい)>を、
いかに「一般」の方に還元していくか、ということを、高山さんは無意識にも意識的にも
考えた結果、ああいう第二句集になったんじゃないでしょうかねえ。
詞書、というのはそのために自分がみずからひきなおした等高線マップのように
私は感じました。
確かに一句あげてもあんまり意味はない感じもするんですが、あえてあげると、

八 月 や わ れ に 霊 式 戦 闘 機 / 高山れおな

がよかったですね私は。
そのうち出るらしいという噂の、松井茂さんの第一詩集も、そういう<教養>の分厚い雲の泥の
ようなものを、すーと掌の刃物で切り裂いて、どこまでも透明な世界の内臓(外臓か(笑))を
かいまみせてくれるものになるんではないですかねえ。
というようなことで。暑いですが、お元気で。


http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

◇短歌関係ML「ラエティティア」に流したもの

みなさんこんにちわ、正岡です。
大阪での枡野浩一さんとのトークイベントの案内です。

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LOFT/PLUS ONE 10th Anniversary
「いまきみが入れた真水のコップに話す(大阪で)」

9月24日(土) 予定時間Open 18:00 / Start 19:00

ネット短歌のカリスマ枡野浩一が伝説の歌集『四月の魚』
(風媒社「短歌ヴァーサス」第6号収録)の正岡豊と語り明かす!
東京で大好評をはくしたイベントが大阪に!!

【出演】正岡豊、枡野浩一


日本橋ジャングル
http://jungle-scs.co.jp/jp/about.htm


チャージ¥1500(ドリンク代別)
チケットぴあ (Pコード:605-223)、ローソンチケット (Lコード:57821)、
e-plus (http://eee.eplus.co.jp/) にて7/30〜発売
お問合せ:清水音泉 06-6357-3666

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6月に東京・新宿で行ったものの大阪版です。
新宿で行ったのは、一応「短歌ヴァーサス」で歌集が再録されたのを、
記念して、という意味もこめたものでした。
ただ、十五年も前の歌集だから、いまさら批評会でもないし、
何よりも一番思ったのは、批評会やパネルディスカッションなどで、
<聞く側>にまわったときの隔靴掻痒感というんでしょうか(笑)、
さらに参加者にマイクがまわりはじめたときの聞き難さとかを、
一切排除したかったんですね。
だから枡野浩一さんのお宅ではじめてこの会の話をほんとの
「話し」として出したときも、『「おれと枡野さん以外誰もしゃべるな」というような
ものがおもしろいんじゃないか』とかいったら、枡野さんが、それやりましょうよ、
といってくれたので、実現したものでした。
とはいえ、それはそれでネガティブな面もあることはあったわけですが。
今回のは、当日聞いていただいたロフトの店長さんの加藤梅造さんが、
枡野さんとのトークライブを非常に気に入ってくれて企画していただいたものです。
話の内容というのは・・・結局あれですね、
私も枡野さんも、「『短歌を書く』ということは『短歌を書くということについてよく
考える』ということで、それは結局どこかで底深い『たのしみ』というものに
つながっていくのだ」ということが、言いたかったんじゃないかと今思います。
短歌に限らず、「会場」のあるものに出かけていくアクティブなひとの「層」、
というのは結局いつの時代でも限られているわけですが、
その「限られている」ということに何の意味もなくなるようなものを、
いつの日かやってみせることが出来ればいいですなあ。
という思いはそれはそれとして、ご来場いただければとてもうれしく思います。
みなさまよろしく。

          正岡豊